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――次の日


○○は、いつものように登校してきた。
刃で傷付いた手も、だいぶ落ち着いてきた。

…でも、いじめられていた時。
あのときについた傷は、消えてはいない。

…強く、顔に刻み込まれて。
心に、刻み込まれた。



門のところには、雲雀が立って風紀委員の仕事をしていた。

「あ……おはようございます……雲雀さん…。」

そっと、声をかけた。
「………」

返事が、ない。
聞こえなかったのか、と、思った。

…でも、雲雀は○○を見ようともしなかった。

〃…機嫌でも悪いのかな……〃
○○は、そっとしておくことにして、雲雀を通りすぎた。


――昼休み

○○は、きょうも虐められるんだろう、と思って、登校してきた。
でも、今までは。

机の中の物が無くなったり、落書きされたりも、なくなっていた。

「………何で…?」
可笑しい、と、思った。

そのままにしてあるどころか、すべて教科書もノートも新品になっていたのだった。

「………可笑しいよ…。」

でも、○○は分からなかった。
どうして、いきなり虐めがなくなったのか。
急に、なくなったのか…。


―――帰り。

あたしはいつもみたいに応接室に向った。

〃雲雀さん、機嫌直ったかな〃
そんなこと、思いながら。

そういって、応接室のドアを開ける。

「ひ…雲雀さん……?」
「……○○……。」

いつもみたいに、名前を呼んで。
〃ああ、よかった。機嫌、直ってる。〃

…そんなこと、思ってた。
雲雀は立ち上がって、○○の前に立つ。
「…君に いいたいことがある」

いつにもまして、真剣だった。
「…え……?」
普通に、雲雀を見上げて。


そして雲雀は、口を開けた。






「………別れて。」










「…………え……?」




何、今の。

今、なんて……

なんて、言った?



………聞き間違いじゃないよね?
……今……


〃別れよう〃って………。


「な……んで………」
声が、上手くでなかった。

「………理由、は………いえない……。」

………何で?
何で、いえないの?



……言葉に、ならなくて。
いえなくて。



「……ごめん…。」

そういって雲雀は、○○を通りすぎた。



無言の連続。

あたしは言葉も出ないまま

ただただその場に立ち尽くしていた。
何も いえなくて。

あたし、何かしたのかな、って。
何か、いけなかったのかな、って。

ずっとずっと…考えてた。



「雲雀さんッ♪」

廊下から聞こえた、紅亜の声。

そっと視線をそちらに向ける。






         「………………嘘。」
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